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モデルの0号サイズ
 身長170センチ以上。7頭身。0号サイズ。日本人女性にとっては、それはある種の奇形だろう。でもショーモデルを職業に選んだなら、それが平均サイズになってしまう。

 欧米人とっても同様だ。身長が高ければ、そのぶん骨が太くなる。引力に逆らい、荷重を支えるのだから当然だ。巨大建築物の柱が太いのと、同じことである。

 そして骨という軸に肉を巻きつけて人体を構成するのだから、肉体は太くなる。軸が太ければ全周が太くなるのは、当然のことだ。これまた数学的な話だ。

 建築学と数学にダイエットで対抗することになるのだが、そんなもん敗北するに決まっている。医学的にも生物学的にも、過度の減量が死を招くのは当然のことだ。

 結果的にモデルの体脂肪率に制限が加えられるわけだが、ちょっとそれはズレてんじゃないかなあという気がする。

 別に誰かが頼んでモデルをさせてるわけじゃないし、誰も何も強制していないのだ。登山を趣味にして遭難して死んだところで、別に山が悪いわけじゃない。登山者が悪いのだ。自己責任としか言いようがない。

 変な話だが、0号サイズじゃない女性を、ショーモデルの世界はそもそも要求していない。呼んでないのに勝手に来て、勝手に死んで波風を立てている。こんな困った人間はいない。

 名誉の戦死という概念があるが、それを当てはめるのが最も適当な気がする。もちろん過度の減量で人が死ぬのは痛ましい。でも、何か規制を加えるのも、何か違う気がするのだ。

 モデルのダイエットは過酷すぎて、むしろボクサーの減量とニュアンスが近い。力石徹と距離が近いのだ。彼女たちは戦ってるのだし、中には負けて死ぬやつがいるのも当然だ。

 体脂肪率で制限をかけるのは、何かが違うって気がしてしまう。美の山を登るなら、死人が出るのは当然の話で、それは死んだ奴の自己責任でしかないからだ。
# by doublesight | 2007-03-27 13:46 | ファッション
2007年ミスユニバース日本予選
 ハーディスクをチェックしたら、ミスユニバースの日本予選を録画してた。中鉢明子をチェックしてみる。派手な顔、派手なリアクション、出たがりな性格。緊張を隠そうとしてるのもあるだろうが、それらがよけいに派手になる。

 しょせん1位をとれタイプでもないから、自己アピールしてナンボって、そんな割り切りもあるんだろうなあ。ミスコンをにぎやかすには、必要なキャラクターではあるんだけども、それでもなお1位はとれない。

 本人も1位がとれない理由もわかってるし、しかも1位とさほどの違いがないどころか優れてる点が大量にあることを、よくわかってるんじゃないだろうか。自分が「最大公約数」ではないだけの理由で、頂点には立てないのだ。

 理不尽である。

 最大公約数って、凄く下らないことだ。漠然と欠点が少ないだけで、普遍的な魅力があるのとは違う。スケールのデカい最大公約数ならともかく、小さな最大公約数にはさしたる魅力がない。減点されにくいってだけの話なわけで。

 1位をとった森理世に見るべき点は全くない。メイクで失敗してるのもあるが、顔もスタイルもいまいちだ。知花というデカい最大公約数に負けるのはあきらめもつくが、森ごとき小さなな最大公約数に敗北するのは納得できないだろう。

 とりえは英語とスペイン語が話せること。本選はメキシコシティーで行われるから、地元では有利になるのかもしれない。思えば知花くららも英語とフランス語が話せたのが有利に働いたこともあって、似たキャラクターをぶつけてきたんだろうな。

 たぶん日本はまだ「男女女卑的でなく、国際的ではない」というイメージがあって、それの打破が好ましくうつるんではないかな。

 中鉢はどうも仕事がなかったらしく、30カ国を旅したりとかしてて(たぶん彼氏と一緒にだろう)、そうゆうのもプラスに働いてはいない。

 なぜか色が黒くて美白を好むミスコンでは不利だし、髪形もセミロングでロングを好まれるミスコンではマイナスだし、細身の長身というよりガタイのいい身体つきもネガティブ要素。

 よく考えたらせっかく89センチFカップなんだから、水着ももっと個性を生かせるのでよかったのでは? 何も考えんと寄せて上げるブラにして、バストの位置を今より10センチ高くしてガムテープで谷間をこさえたほうがよかったよね。乳首のポッチンもなるたけ生かして。

 中鉢はガタイと肉づきが良いのだが、豊満バストは肉質が柔らかくて垂れやすいタイプ。左右に流れやすい。これまたマイナス。

 水着提供がラ・ペルラで高額でゴージャスだが補正効果はないのが芸風なブランドでも、もちょいと工夫はあったと思うんだがなあ。せっかくセクシーなんだから、生かせよって話なわけで。

 ただ森理世が本選で上位に食い込むとは考えづらく、じゃあ中鉢明子でバクチに出る手もあったんだがなあ。彼女は本番度胸があり、浮くかもしれないがまず目立つ。

 ガタイがよく細身でないのも、大柄な白人と黒人が入り混じるミスユニバース本選においては、さほどのマイナス要素にならないのではないか。キャラクターからしても「男尊女卑的で非国際的な国家」からは逸脱してるから(どっから見てもな)、ある種の打破はおこなわれるわけで。

 実力あるのに生かされないで空回りしてるイラだちは本人にもたっぷりあるだろうし、よくいるミスコン崩れになっちゃってる感は否めないよなあ。

 本当はモデルよりもバラエティが会うタイプで、「美人だが汚れ」という梨花のパターンがハマりやすいんだけどな。たぶん「恋のから騒ぎ」あたりで、元・未来モデルでミスユニバース日本3位というキャリア(?)をウリにするといいのだが。

 「未来モデルなのに、未来がないやん!」

 とかって突っ込まれるあたりが定番ネタになれば、非常に定着させやすくもあるし。モデルとしての未来は本当にないけども、本人が元気そうなんで嬉しかったです。

 * 追記 *

 WWDの編集長が「全ての時代に通用し、旬に流されないタイムレス・ビューティ。それがミス・ユニバース」と、さすがなコメントしてました。

 どっから読んでも皮肉でしかなく、時代は変わってるのに昭和40年のセンスで「美」を判断するところを遠まわしに指摘してるようにしか見えなかったのでした。
# by doublesight | 2007-03-18 11:07 | テレビ
文化服装学院卒業コレクション
 文化服装学院の卒業コレクション、略して卒コレ。文化の卒コレは凄いと噂にきいていたので、ずっと楽しみだった。

 会場でもらった紙資料を見ると、ヘアメイク・フィッティング・会場設営・映像編集とそれぞれのパートを文化の学生が担当してるようだ。それぞれ専門の科があるんだよね。もちろんモデルのコースもだ。

 定員30人とはいえモデルのコースがあるので、生徒さんにウォーキングをやらせても、そこそこデキる。ただ残念なことに女性のみのコースなので、ある程度の心得のある男性モデルは学内では調達しにくいのだ。

 そのせいか今回の卒コレでもメンズはわずか3人ぽっち。イケメン好きの筆者としては、ちょっとがっかりだ。男性モデルならではの躍動感と自己愛は、女性には出せないニュアンスだからね。メンズもちゃんと見てみたかったです。

 ぶっちゃけデザイン滑りぎみの伴真由子デザイナーの作品を全ボツにして、メンズのラインを入れるべきだったね。メンズが3番手くらいにきてたら、ショー全体がぐっと力強くなったと思う。

 そうゆうわけでメンズを2人ほど導入した、浅野圭亮デザイナーは改めて評価したい。ただ、ちょっと滑ってたな。服はいいけど男性モデルはイマイチだった。いい人材おさえらんなかったんだろうなあ。

 ただ残りの女性モデルのチョイスは外してなくて、たぶんこのひと巨乳タイプが好き? なのかなあ。バストコンシャスな服だったせいもあって、肉感的なタイプを選んでるように見えた。一人あきらかにデブがいて、浅野デザイナーかなり頭かかえたと思うけど、でもボロが出ないように上手くごまかしてました。女選びの趣味には共感するです。服もいい。わかりやすくセクシーとゆうか。

 たぶんこの人はストリートファッションのデザインのほうに適性があるような気がする。この人の作品だけ、他の生徒さんのと芸風が違う感じがするんだよね。

 多々良秀典デザイナーの作品は金属的な質感の素材を上手く処理。どこかポリゴンでこしらえたかのような印象のものもあり、こうゆうのこそ「未来的」な作品だよね。たぶん制作費もたっぷりかけてるだろうから、この作品群と比較するのはかわいそうなんだが・・・・・・・。

 最後は20人編成くらいのバンドが生演奏。それにあわせてモデルたちがランウェイに登場して、観客の体温がぐっと上昇する。この演出はすばらしいな。最初はCDかと思わせといて、幕が上がるとそこにバンドが控えているとゆう。

 生演奏バンドの導入といい、ウォーキングもこなせるモデルの導入といい、さすがアパレル産業を代表するメガスクールは予算のかけかたが違うなあという印象。ただくりかえすけどメンズがないのが非常に残念だった。

 それとやっぱりモデルの質も高いほうを後半に回すことになるので、ショー前半を担当するデザイナーさんはちょっとかわいそうだよね。そのへんの格づけがシビアなのも、ちょっと泣けたな。

 社会に出たらそんなんばっかとはいえ・・・・・。

 もうひとつのメガスクールである東京モードや、新興勢力のバンタンの卒コレも気になるよね。学校の威信をかけた、ファッションバトルを見てみたくなるわけだが・・・・・・。

# by doublesight | 2007-03-07 00:25 | ファッション
エスモード東京校&大阪高・卒業制作コレクション
 テーマは「未来」。だが学生たちによる洋服のデザインからは、特に斬新な未来像は伝わってこない。

 洋服の生地選びに失敗してもいる。金属的なテイストのある布地を使っていても、それが新素材には見えない。革を用いていても、それが人造皮膚に見えない。よって未来感が出てこない。未来じゃなく、古くさい過去を見せられてる気分になる。

 メイクはプロの手によるものだ。だが顔を真っ赤にペイントしたり、奇妙な中国人形のようなメイクだったりで、それがモデルの良さを殺していると思う。モデルの顔が悪く見えちゃうんだよね。髪型もいまいちだ。それらがまた足をひっぱっている。

 当然ながら最初の一人めのモデルが登場する、ファーストルックのつかみがいまいちになるので、見ててもテンションが上がらない。

 たぶんデザイン画の段階では、そんなに悪くもなかったんだと思う。だが学生だからそんな予算もかけられないので、生地の質感で勝負しなきゃならない「未来」というテーマと相性が悪いのだ。値のはる生地は使えないもんね。変な話だけど、洋服の生地屋さんで布を買うのではなく、東急ハンズで未来っぽく見える素材を購入するほうがよかったのかもしれない。

 そんなわけで服がイマイチだから、モデルの肌露出くらいしか、見るところがなくなってしまう。このコはノーブラだなあとか、あるいはTバックが素敵だなあ、とか。

 こうゆうのって、よくないよな。

 コレクションが持ちなおしてきたのは、ファーを使って「未来」とあんまり関係ないデザインのものが登場してから。あまりにも違和感のある変な髪形も、ファイナルルックの黒いドレスとは合っていた。たぶん、トリの衣装にあわせた髪型だったんだね。

 会場の設営は悪くなかった。モデルが登場する廊下の壁に金属っぽいものを張りつけて、宇宙船の通路のようにセッティングされていた。照明もそれに反射して、効果をあげてもいる。

 でもなあ、ショーの演出をした人が、ボンクラだったんじゃないかって気がするなあ。あのメイクと髪型がなかったら、デザインと生地素材の未来感のなさも、そんなに悪い目立ち方はしなかったと思うよ。

 学生さんのイベントにケチをつけるのも大人げないんだが、レポートするとなると、こんな内容にせざるをえないんだよね。

 難しいよな。レポートするのも。

# by doublesight | 2007-03-06 20:31 | ファッション
エスモード・卒業制作コレクション
 ファッションショーとは不思議なものだ。歌うじゃなし、踊るじゃなし、演技するじゃなし、ネタを披露するでなし、戦って勝敗を決めるわけでもない。着飾った男女が歩いてきて去るだけだ。あらゆる娯楽の中で、演者がここまで何もしないものは珍しい。

 なのになんでここまで人の心を惹きつけるかだが、その分析はゆっくりやってこうと思う。時間と分量をかけてゆっくりと。

 で、2-3月は服飾系専門学校への進学シーズンなので、そのアピールのためのショーをやることが増える。宣伝目的でもあるから、金もかけるわけだ。そしてそれを見た高校3年生は、感動して思わず入学願書を提出するというわけ。

 皮肉っぽい書き方になってしまったが、よくできたショーは見た者のその後の人生を決定づける力があるのだ。すばらしいことだ、と思う。

 そんな風に宣伝目的の卒業制作コレクションの場合、予算がとれるからプロのモデルが学生のつくった服を着たりもするわけだ。

 あちこちショーを見たけども、やはりプロを入れると雰囲気がグンと違ってくる。容姿とウォーキングの水準が違うから、ショーの水準も違う。するとそれにひっぱられるようにして、素人の学生モデルも輝いてくるのである。服も良く見えてしまう。

 プロのモデルがムードメイキングするから、実力のあげ底が行われるわけだ。

 で、エスモードという服飾系専門学校の卒業制作コレクション。形式としては回廊で行われるタイプのショーだ。ランウェイを一段高くするものではなく、花道は床を用いる。場所は学校のロビーだから、自然光がたっぷりと入り開放感がある。

 最初に登場するのは、装飾が多くデコラティブな服だ。今年のパリコレのアレクサンダー・マックイーンを思い出した。モデルはプロだし、メイクとヘアメイクもばっちり。観客の温度が上がるのがわかる。つかみはOKってやつだ。

 モデルの登場は続くが、服は個性的だが「モードの旬」をおさえたもので、失笑したくなるようなものはない。このへんが美大と服飾系専門学校の違いだろうか。たぶん販売員や美容部員や美容師になる生徒さんも多く、たぶんファッションの消費者として優秀な人たちなんだと思う。普段から洋服をよく買う人たちなんですね。自我より時代の空気を優先するタイプとゆうか。

 選曲はハウス&トランスで、照明も美しい。背中が思い切りあいた露出多めのセクシーなドレスや、シースルーの服はTバックが透けて見えたりして、ちょっと得した気分もするよね。じっくり楽しむ時間的な余裕はなくて、すぐにバックステージに戻っちゃうのは残念だけど。

 メンズが登場すると、客の温度がさらに上がった。喚声が起きる。ハーフ系のモデルが多く、彼らの自己愛が見ている私にも伝わってくる。「俺ってカッコいいでしょ? たっぷり楽しんでってね」というメッセージを全身で放出しているのだ。ウォーキングも女性と違い、荒々しく野性的で力強い。

 いいねえ、こうゆうのは、いいよ。男子校ノリとゆうか。

 メンズが終わって奇抜なものも欲しくなってきたころに、原色系で斑点のあるキノコをモチーフにした服というより着ぐるみに似たものを着たモデルが入場してくる。このモデルはプロでなく学生だな。だがプロのモデルの雰囲気作りに引き上げられて、表情に硬さがない。音楽はビンデージシンセを多用したハッピーな感じのテクノ。

 3人の手足の動きがピタリと同じで、機械的なニュアンスがあるから、これはたぶんゲームキャラをモチーフにしてるのだろう。それもキノコがあるからスーパーマリオ。80年代のゲーム界を代表するキラー・キャラクターだ。

 これはサービス精神たっぷりだな。

 美女→セクシー→イケメン→奇抜とフルコースで提供されて、満足するなってほうが難しかったりもするわけで。最後のデザートはモデル全員が勢ぞろいしての大行進。観客の喚声がさらに高まり、会場のアットホームな雰囲気は商業ベースのコレクションにはない、卒業制作ならではのもの。

 いやあ、すばらしい。全てがいい。客層もふくめて。ヨイショじゃなくて、「生きる喜び」が伝わってくるとゆうか。

 これを見たら高校3年生は迷わずこの学校に通おうと思うよね。他にはバンタンと文化服装学院がまだ今月はやる予定があり、そっちも楽しみだ。しかし一般公開して欲しいよなあ。いいものなんだから。たぶん学祭シーズンの9-10月にもいろいろやるよね。楽しみだなあ。

 http://www.esmodjapon.co.jp/event01.php#

 ↑雰囲気の良さまでは伝わらないが、写真で見るとこんな感じです。


# by doublesight | 2007-03-02 13:17 | ファッション
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志村と高円寺の2人の目線で現代批評してきます
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